ウクライナの今年の10曲

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ウクルインフォルムは、2022年、ウクライナの人々の戦いを支え、世界を鼓舞してきた人気の10曲を集めた。

「ああ、草原の赤きガマズミよ」

アンドリー・フリウニューク、NK、ナターリャ・モヒレウシカ、ジャマラなどのスターが歌った。この歌は、1914年初頭に書かれ、ウクライナ人民共和国の兵士たちによって演奏されていたもの。今年、ロシアの侵攻が始まった直後にアンドリー・フリウニューク氏がこの曲を歌い、さらに「ピンク・フロイド」がカバー曲「ヘイ・ヘイ・ライズ・アップ」を発表すると、この曲は新たな人気を博した。

しかし、ユーチューブで最も多く試聴されているのは、コンサート「こんばんは! 私たちはウクライナから来ました!」のために作成された多くのウクライナの有名歌手たちが一緒に歌うバージョンである。

「ステファニヤ」カールシュ・オーケストラ

この歌は、2022年の欧州における音楽の祭典「ユーロビジョン」の優勝曲となり、ウクライナだけでなく世界中で知名度を獲得した。なお、今年の同大会ウクライナ代表カールシュ・オーケストラを称えて、国鉄「ウクルザリズニツャ」社は、キーウ〜イヴァノ=フランキウシク便を「ステファニヤ・エクスプレス」と改名し(編集注:カールシュ・オーケストラのメインボーカル、オレフ・プシュクはイヴァノ=フランキウシク州カールシュ出身)、キーウ駅、カールシュ駅、イヴァノ=フランキウシク駅では、この電車の到着時に「ステファニヤ」が流れるようになった。

「ディケ・ポーレ(荒野)」ヤルマク(featuring ALISA)

ラッパーのヤルマクと歌手アリサ・パンチュークによるこの戦いの曲は、ウクライナ軍人の戦闘心を支え、またマリウポリの防衛者へと注意を向けるために作られたものである。歌は、1920年代後半に書かれた「ウクライナのナショナリストの祈り」の一節で始まる。

「ブーデ・ヴェスナ(春が来る)」マクス・バルシキフ

マクス・バルシキフの感動的なこの曲は、戦争の最初の週に書かれ、すぐにTikTokで人気となった。今私たちは春を待っているが、この歌は、春は必ず訪れることをウクライナの人々に思い出させている。

「メトロ」ジャダン・イ・ソバキ

ハルキウのバンド「ジャダン・イ・ソバキ」は、砲撃から身を守るために地下へ逃れた子供たちについての歌を発表した。ボーカルのセルヒー・ジャダンは、故郷のハルキウや、同市サルチウカ地区について歌っている。ジャダン本人は、この歌を「あまり楽しくはないが、大切なことについての歌」だと紹介している。

「ドポモジェZSU(ウクライナ軍を助ける)」チコ&カトシ

全面的侵攻が始まる前、チェルニウツィー出身のカトシ(Qatoshi)ことミコラ・ソプロニュークはインスタグラムで娯楽ブログを運営し、ルハンシク州出身のチコ(Chico)ことロマン・コヴァレンコは、ウクライナやロシアの演奏家のために曲を書いていた。現在二人は、一緒に曲を録音しており、慈善コンサートを開いては、ウクライナ軍のために自動車を購入している。

「ウラジェ(敵よ)」エンジ・クレイダ

リウネのバンドが、ウクライナの詩人リュドミラ・ホロヴァの詩を使って曲を作ったら、この戦争に関するミステリアスな代表曲となった。これまでにこの曲は1000万回以上試聴されている。つまり、この敵へ向けられた呪いの歌を、世界がそれだけ聞いたということだ。

「チュティ・ヒムン(国歌は聞こえる)」スコフカ

スコフカ(Skofka)として活動するヴォロディーミル・サモリュークは、この歌を「ウクライナでの戦争で、ウクライナのために死んだ」幼馴染のヴァレンティン・コノヴォドウに捧げている。曲は、メゴゴ・ミュージック・アワードで「今年の曲」の賞を得ている。

「ミスト・マリー(マリヤの町)」オケアン・エリジ

これは、スヴャトスラウ・ヴァカルチュークとバンド「オケアン・エリジ」がマリウポリの勇敢な防衛者たちに捧げた歌である。

「ツー・ステップ」エド・シーラン&アンティチラ

ウクライナのバンド「アンティチラ」が英国の著名歌手エド・シーランと共演した。

シーランの曲「ツー・ステップ(2step)」は、2021年にリリースされ、プロモ動画はキーウにて、全面戦争開始前に撮影されていた。発表されたのは今年の4月23日。その後、この曲には、アンティチラのメインボーカルであり、戦争開始の初日から武器を手に祖国防衛戦に加わっているタラス・トポリによるウクライナ語版が加えられ、再リリースされることになった。

トップ写真:unsplash