ウクライナ南部ヘルソン州での住民拉致続く

領域の大半がロシアにより占領されているウクライナ南部ヘルソン州では、ロシア占領政権による住民の拉致や、尋問時の暴力が報告され続けている。

27日、ヘルソン州軍行政府がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「ヘルソン市にて占領者が3名の男性と1名の女性を拉致した。彼らの家には、武器の捜索だとかいう思い付きの口実で彼らが無理矢理入り込んできた。住居の物は片っ端空盗まれ、住人は不明の方向に連れ去られた」と書かれている。

また、そのような拉致から戻ってきた人たちは、尋問時には物理的暴力が使われたと伝えているという。例えば、同州ベリスラウ地区スタロシッリャ村にて、ロシア占領者は37歳の男性の家にやってきて、彼に暴行を加え、その後家から連れ出し、村の中の家の地下に無理矢理閉じ込め、断続的に暴力を加えたという。

ビリャイウカ村では、66歳の男性を家から連れ出し、2か月以上拘束し、拷問を加えていたと報告されている。

なお、ヘルソン州では、ロシア占領者による選別(フィルトレーション)を強めており、拉致される人の数も増えていると報告されている。