マリウポリで殺害されたリトアニア映画監督の映画『マリウポリス』がオンラインサイトで視聴可能に

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ウクライナのオンライン映画視聴サイト「Takflix」では、4月2日にウクライナ東部マリウポリにて殺害されたリトアニア人映画監督マンタス・クヴェダラヴィチュス氏のドキュメンタリー映画『マリウポリス』が視聴可能となった。

Takflixが発表した

映画は90分、ロシア語(英語字幕)。視聴は有料で85フリヴニャ(約360円)。視聴チケットの売り上げの50%は、マリウポリ市の市民の避難を支援する団体「プラトフォルマTiu」「トヴォルチュ・スヒード」「ピリフリム」へ寄付されるという。

マンタス・クヴェドラヴィチュス映画監督は、1976年リトアニア・ビルジャイ生まれ。数年にわたりマリウポリの撮影を行ってきた同氏は、2022年2月24日のロシアによる対ウクライナ全面侵攻開始後もマリウポリ入りし撮影を続けてきた。4月2日、同市で殺害されたことが報告されている

2016年公開のドキュメンタリー映画『マリウポリス』は、マリウポリの日常生活を映したもの。戦争と隣り合わせの同市で人々が暮らし続けようとする姿をとらえている。市内では銃撃音が聞こえる。漁師は、漁網を持って海へ出る。2台の路面電車がぶつかる。誰も怪我をしていない。工場の従業員のために小さなコンサートが開かれる。バイオリンの音色が人々の心を打つ。涙が流れる。砲弾が海に落ちるも、人々はもう驚かない。

『マリウポリス』予告編はユーチューブで視聴可能