ロシア占領下南部ヘルソン州で親ウクライナ集会開催

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3日、ロシアが占領を続けるウクライナ南部ヘルソン州のヘルソン市とカホウカ市にて、親ウクライナ集会が開催された。

市民がソーシャルメディア上で報告した。

ヘルソン市では、市民はタラス・シェウチェンコ像の前で集会を開催した。動画では、人々が「ヘルソンはウクライナだ」などと叫んでいるのが聞こえる。参加者たちは、ヘルソン州の人々はロシアも「ヘルソン自民共和国」も望んでいないことを示すために集会へ来たと述べた。

人々は、ウクライナ国旗や自作のプラカードを持ち、「ウクライナに栄光あれ! 英雄たちに栄光あれ!」「一緒になれば私たちは多い! 私たちは倒せない!」「ウクライナ軍の戦士たちに栄光あれ!」「ミコライウ! 私たちは一緒にいるよ!」といったスローガンを叫んだ。

参加者は、ウクルインフォルムに対して、集会は、ロシア兵が到着する前に開催したとし、参加者が解散してからロシア軍が軍事車両で到着したと伝えた。

なお、ヘルソン市民は以前は、市の中心の自由広場で集会を開催していたが、現在同広場はロシア軍が支配しており、集会参加者に対して武器を使用したり、参加者を拉致したりするため、今回は開催場所を変えたという。

カホウカ市でも、親ウクライナ集会が開催されたが、ロシア軍が銃を使って集会を解散せた。「カホウカ・インフォ」というテレグラム・チャンネルが伝えた。

「同市では、機関銃発砲や、手榴弾爆発の音が聞こえた。おそらく、今日11時に予定されていた集会が解散させられたのだろう」と書かれている。

ソーシャルメディア上では、スタングレネードが使われたと書かれており、負傷者も出ているという。

なお、ロシアによる占領の続くウクライナ南部ヘルソン市やその他の自治体では、反ロシア集会の開催が続いている。ロシア兵は集会参加者に対して武器を使用しており、負傷者や被拘束者も出ている。また、被占領地各地で住民や地方自治体関係者の拉致事例が頻発している。4月3日、ヴェレシチューク宇副首相兼一時的被占領地再統合相は、ロシア軍が占領下ウクライナ領で現在拘束している地方自治体の主張は11人だと発表した。また、被占領地では、ロシア軍人による略奪事例も報告されている。

ウクライナでは、2月24日から、ロシア軍による侵略戦争が続いている。