ウクライナ国民の間でNATO加盟支持が増加 62%

世論調査

最新の世論調査により、ウクライナ国民の間で過去数か月間で北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟支持の意見が増加していることがわかった。

17日、レイティング社が2月16、17日に実施した世論調査結果を発表した

今回の調査では、NATO加盟を問う設問にて、加盟支持が62%となった。同社は、この数字は、2014年以降の調査の中で最も高い数値だと指摘した。また、不支持との回答は30%。同社は、「過去2か月で、NATO加盟支持の水準が増加した」と指摘した。

青が支持、赤が不支持の回答

地域別回答を見ると、NATO加盟支持が最も多いのは、西部の81%(不支持は12%)。その他、中部(支持67%、不支持25%)と南部(支持48%、不支持42%)では支持の方が多く、東部でのみ不支持の回答の方が多かった(支持36%、不支持54%)

左が地域別・年齢別回答。地域別は、上から西部、中部、南部、東部。青が支持、赤が不支持

EU加盟を問う設問では、加盟支持が68%、不支持が24%。これも、2014年以降の同社調査の中で、支持が最も高い結果となっている。

橙が支持、紫が不支持

地域別回答を見ると、西部で支持84%、不支持11%、中部で支持75%、不支持19%、南部で支持57%、不支持33%といずれも支持が高く、東部では支持44%、不支持45%と支持・不支持の回答が拮抗した。

左が地域別・年齢別回答。地域別は、上から西部、中部、南部、東部。橙が支持、紫が不支持

今回の世論調査は、レイティング社が2月16、17日にクリミア、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域を除くウクライナ全土の18歳以上の人物1722人を対象にCATI方式(Computer Assisted Telephone Interviews)で実施したもの。理論的誤差は、最大で±2.4%だと発表された。