ウクライナでオミクロン株は発見されていない=保健相

ウクライナのリャシュコ保健相は29日、現時点でウクライナ国内でオミクロン株は発見されていないと発表した。

リャシュコ保健相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

リャシュコ氏は、「現在、ウクライナではコロナウイルス株拡散監視システムが機能している。州のレベルでは、デルタ株を見分けるPCR検査システムに一定の余裕がある。政府はまた、その検査システムの追加購入のために6750万フリヴニャの追加拠出を決定した。デルタでない場合は、全て完全なゲノム・シーケンシング実施の義務対象となる(編集注:陽性・陰性の判断以外に、ウイルス株についての情報を得る検査)。本日時点で、オミクロン株はウクライナ領内で発見されていない」と発言した。

同氏は、ウクライナでは、国外からの帰国者や、変則的な症状の出た患者からクラスター感染が発生した場合、サンプルをシーケンサを用いて解析する体制ができているとし、これにより、新しい株の発見のために研究所の能力をより有効に活用できていると説明した。

同時に同氏は、新しい危険な株が現れたのは、世界にて不均衡なワクチンの分割や、ワクチン接種への不信の結果である可能性があると指摘し、新しい株は主に貧困国でワクチン接種が遅れている国であり、南アフリカは地域の国々の中でシーケンシングを行う能力が最も高かっただけであり、同株は同国の周辺国からも見つかっていると発言した。