暴行受けたバールフ氏、会話可能となるも記憶混濁

9月8日に身元不明人物に暴行を受け、意識不明の重体で病院に搬送されていた元政治囚のヴォロディーミル・バールフ氏は、人工呼吸器が外せるようになり、会話も可能となっているが、記憶があいまいとなっている。

10月9日、イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議欧州連帯党共同会派長がフェイスブック・アカウントにて伝えた

ヘラシチェンコ氏は、「彼は意識は有るし、人工呼吸器もはぅされた。会話を始めているが、しかし意識はぼんやりしており、何も覚えていない。時間が必要だ」と伝えた。

同氏は、回復が進めば、リハビリが始められることになると伝えた。

なお、過去にロシアに政治囚として拘束されていたクリミア出身活動家のヴォロディーミル・バールフ氏が、8日未明にキーウ(キエフ)市内で暴行を受け、意識不明の重体で病院へ搬送されていた。バールフ氏は頭部の怪我により手術を行なっている。

その後、9月18日、バールフ氏を暴行したキーウ州在住30代男性が拘束されている。

バールフ氏は、2016年12月にロシア連邦保安庁(FSB)に拘束され、クリミアの「裁判所」に最大5年の拘禁刑と1万ルーブルの罰金を命じられていたが、2019年9月のウクライナ・ロシア間の被拘束者交換の際に解放され、ウクライナへ帰還した人物。