ウクライナへの入国を求めて数百人のユダヤ教巡礼者が国境前で立ち往生

写真・動画

ベラルーシ領からウクライナ領へと入国しようとする数百人のユダヤ教超正統派の巡礼者が、両国の国境検問地点間の緩衝地帯に滞在している。ウクライナは現在、新型コロナウイルス感染(COVID-19)対策にて外国籍者の入国制限を施行している。

国境警備庁がウェブサイト上で発表した

発表には、「本日朝の時点で国境警備庁にある情報によれば、国境地点間に数百の外国籍者が集まっている。彼らは、コロナウイルス感染症のウクライナ国内の拡散を防ぐ目的で導入されている外国籍者入国制限についての説明を受け、明確に理解しているが、ウクライナへの入国の試みを断念していない」と伝えた。

発表にはまた、チェルニヒウ州のベラルーシとの国境検問地点「ノヴィー・ヤリロヴィチ」は、緩衝地帯の道路を外国籍者が塞いでおり、車両での移動が困難となっている上、人々の生命の危険があることから、同地点の通行は制限されていると書かれている。車両で入国する者には、他の地点へ行くよう伝えているとのこと。

デイネコ国境警備庁長官は、「各国とも自国の法律を持っており、ウクライナ国民も外国籍者もその法律を守らねばならない。私は、国境侵害は看過できないこと、それにより責任が生じることになることを強調する」と伝えた。

なお、今年のユダヤ教の新年ロシュ・ハシャナは9月18〜20日に該当する。ラビ・ナフマンの墓のあるチェルカーシ州ウーマニ市には、例年この時期ユダヤ教超正統派(ハシディズム)の巡礼者が訪れている。

写真・動画:国境警備庁