世界自由度ランキング、ウクライナは若干改善=国際人権団体

国際人権擁護NGOのフリーダム・ハウスは、2020年世界自由度ランキングを発表した。ウクライナは、前年の指数と比べて、若干ポイントを上げたものの、引き続き「部分的に自由」な国に分類されている。

フリーダム・ハウスがオンラインで報告書を公開した

なお、ウクライナの指数には、ロシアが占領しているクリミアやドンバス一部地域の状況は反映されていない。

ウクライナの指数は62点(最高指数は100点)。

報告書には、「2014年に大規模抗議の影響下で政権からヤヌコーヴィチ大統領を排除した後、ウクライナは複数の肯定的改革を採択した。しかし、汚職は広まったままであり、汚職根絶を目的とするイニシアティブは部分的にのみしか施行されていない」と書かれている。

また、同NGOは、ウクライナでは記者、市民社会活動家、マイノリティ代表者への攻撃が頻繁に起きていると指摘しており、更にその際に警察がしばしば然るべき対応を取っていないとも書かれている。

報告書には、ロシアがウクライナ南部のクリミアを占領し続けている他、東部ドンバスの分離主義武装集団への軍事支援を続けていることが指摘されている。

ウクライナの指数は、「政治的権利」の項目にて40点中27点、「市民の自由」の項目にて60点中35点となっている。

フリーダム・ハウス報告書より

フリーダム・ハウスの2020年度版世界自由度報告書は、同NGOウェブサイト上で閲覧可能