被占領下クリミア、人権会議開催できず

被占領下クリミアのシンフェローポリにて、12月10日の世界人権デーに合わせて、クリミア・タタール住民が計画していた会議は、占領政権により開催できなかった。

10日、アヴデト紙が報じた

報道には、「アクメズジト(シンフェローポリ)では、人権保護の日に合わせていた会議が破綻した。会議参加者は、会場施設の運営者に圧力がかけられていることを知り、同会議を中止することを決定した」と書かれている。

また、報道には、「クリミア人権連絡グループ」のコーディネーターであるアブドレシタ・ジェパロヴァ氏が、この状況自体が被占領下クリミアの人権侵害の問題を表していると発言したことを報じた。

また、弁護士のエミネ・アヴァミレヴァ氏も同様の見解を示した。同氏は、「これがクリミアの今日の現実だ。裏側から、参加者ではなく、会場所有者に影響を与えているのだ」と発言したとのこと。

なお、同会議では、クリミアから先住民を政治的に追放しようとしていること、半島内の表現の自由制限問題、母語教育の問題、クリミアの諸民族の文化遺産保護問題、政治的弾圧を受けている人々の子供たちへのサポート問題が議論される予定であったと報じられている。

アヴデト紙は、開催予定日2日前の12月8日にも、クリミアにて、同様の手段にて、クリミア・タタール語教育の問題をテーマにしたフォーラムの開催が妨害されたと報じている。

写真:avdet.org