トランプ米大統領、ウクライナは「今後全てが悪化していく」ため和平合意に同意すべきと主張

米国のトランプ大統領は20日、ロシア軍が「常に新しい領土を奪取している」ため、ウクライナはロシアとの和平合意に同意すべきだとの見方を示した。

トランプ大統領がホワイトハウスで記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

トランプ氏は、「ウクライナはこの戦争を終わらせたいと思うべきだ。ゼレンシキー氏はこの戦争を終わらせたいと思うべきであり、もし彼がそれを望まないのであれば、それは非常に悪い結果をもたらすと思っている」と発言した。

また同氏は、ロシアはウクライナよりも非常に多くの人的資源を有しており、「常に新しい領土を奪取している」と主張した。

同氏はさらに、「ウクライナが成功裏に行動しているか否かを語ることはできるが、奪取された領土は毎週ずっと拡大している。ロシア人は単に前進している。彼らには無制限の人口の蓄えがあるのに対し、ウクライナにはそのような蓄えがない。ご承知の通りだ」と語った。

同氏はまた、先月はロシアとウクライナは合わせて3万2000名、「主に若い軍人」が失われたと述べた。その際同氏はそのデータの出所を示さなかった。

そして同氏は、「私たちがこれによって受ける影響について、私はそれほど心配していない。理論的にはこれは私たちには全く関係のないことである。しかし、これほど多くの人命が全く無意味に失われていることに私は衝撃を受けている」と述べた。

その他同氏は、米国はウクライナに3500億ドルの支援を提供した一方で、軽油価格が上昇したと改めて主張した。

加えて同氏は、「私たちはゼレンシキー氏が合意を結ぶことを望んでいる。彼はそれを行うことができる。私たちが大統領執務室で対話した2年前、彼は合意を結ぶことができただろう。当時であれば、もしかしたら現在可能であるよりも大幅に良い条件で合意できたかもしれないのだ」との見方を示した。

同氏はまた、戦争終結に向けた主な障害の1つが、ウクライナとロシアの首脳間の個人的な憎悪であると改めて主張した。同氏は、「プーチン氏とゼレンシキー氏の間の憎悪は巨大だ。これが彼らが合意できなかった主な理由だと思う」と述べた。

さらに同氏は、欧州もウクライナ支援に多額の資金を費やしており、それに疲弊しつつあるとの見方を示した。

同氏はそして、「彼らが合意を結ばなければ、私の見解では、最終的には全て悪化する一方だ」と主張した。

その他同氏は、自身の第1期大統領任期中にウクライナへ対戦車ミサイル・システム「ジャベリン」を引き渡し、ロシア軍の全面侵攻を撃退する際にウクライナ側がそれらを使用したことを喚起した。

また同氏は、ロシア軍は全面侵攻初期に「記録的な豪雨」のせいで「戦車がぬかるみにハマってしまった。彼らは動くことができなかった」などと語った。

記者から、ゼレンシキー氏とプーチン氏が和平合意に署名するために同じ部屋に入るべきかと質問されると、トランプ氏はその必要はないとし、「それは状況次第である。彼らが同じ部屋にいる必要はない。彼らは別の方法でそれを行うことができると思う。彼らが同じ部屋にいることは困難だ」と説明した。そして、「私はそれが具体的にどのように行われるかは気にしない。毎月3万2000名、2万5000名、2万8000名が殺されるのを見たくないだけだ」と述べた。

写真:ウクライナ大統領府