ベッセント米財務長官、ロシア・ウクライナ戦争が終わらない限り米国とロシアの協定可能性を排除=報道
ロイター通信は、米国のベッセント財務長官がロシアのシルアノフ財務相と会談した際に、ロシアによる対ウクライナ戦争が終わるまでは米国とロシアの間のいかなる合意も不可能だと発言したと報じた。
ロイターの報道によれば、ベッセント財務長官は、米ノースカロライナ州アシュビルで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議の合間に行われたシルアノフ露財務相との会談の際に発言したという。
記事には、「同会談に詳しい関係者が、ベッセント氏がシルアノフ氏に対して、ウクライナにおける戦争が終わるまではロシアにとってのいかなる経済的緩和も、その他の問題に関する合意も不可能だと明確にしたと述べた」と伝えた。
またロイターの記事では、この会議にロシアを招待するという米政権の決定が、とりわけ欧州諸国からの出席者の一部に驚きを与えたと強調されている。
同記事は、「ベッセント米国財務長官が会議を開会した際、複数の国の閣僚は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、初めて対面でG20に出席したロシアのシルアノフ大臣がテーブルに着いているのを見て、驚き、落胆した」と書かれている。
ロシア代表の出席に対する不満は、とりわけドマンスキ・ポーランド財務相が表明したとある。ただし同氏は、G20議長国がゲストを招待する権利があることは認めたという。
ドマンスキ氏はロイター通信とのインタビューで、「私たちはロシアを信用していない。彼らは常に嘘をついており、彼らと議論する際は非常に、非常に注意深くならなければならない」とし、ロシアはウクライナに対する侵略国であって、同氏にとって「ロシアと何らかの会話を交わすことは非常に困難だ」と強調した。
クリングバイル独財務相は、欧州はロシアに対する次期制裁パッケージを準備しているものの、アシュビルでのG20会議へのシルアノフ氏の出席は、この取り組みにおける米国との協力に関して「かなり不安な」シグナルとなったと指摘したという。
クリングバイル氏は、「同氏をここでは普通のゲストとして受け入れるべきではないということについて、米国側からのより大きな明確さを私は望んでいた」と強調した。
同時に同記事では、今回の会議へのシルアノフ氏の登場は、ワシントンでのG20会合への同氏のオンライン参加でさえもロシアによるウクライナ侵攻に対する広範な非難を引き起こし、ロシア代表の発言中に米国、英国、カナダ、欧州中央銀行の代表者による離席につながった2022年4月とは極めて対照的だと指摘されている。
写真:ウクライナ大統領府