「彼はウクライナが敗北すると思っていた」=マクロン仏大統領、トランプ氏が対ウクライナ・アプローチを変えた要因を説明

フランスのマクロン大統領は19日、トランプ米大統領の対ウクライナ・アプローチが変化した要因として、ウクライナ人の強靭性と彼らの印象的な軍事能力、ウクライナの安全保障に責任を負うという欧州の覚悟、ロシアが自らの義務を遵守していないという認識を挙げた。

マクロン大統領がフランス2局の番組出演時に発言した

マクロン氏は、「彼(編集注:トランプ氏)はウクライナが敗北すると考えていた。正にそれが、彼が迅速に和平を結びたがっていた理由だ。2025年1月か2月のことを思い出してほしい。それは、まるではるか昔のことのように思える。同氏はウクライナが敗北すると考えていた。米大統領執務室でのゼレンシキー大統領とのやりとりでは、全てが非常に悪い形で進行していた」と指摘した。

そして同氏は、それ以降、「巨大な道のり」が歩まれてきたと形容し、それは何よりもまず、ウクライナ人自身のおかげで可能になったと補足した。

同氏はその際、「この道のりは、何よりもまず、ウクライナ人の能力、彼らの説得力における勝利だ。トランプ大統領は、自身に対して『ウクライナ人はやられる』『彼らは冬を越せないだろう』と言われていたあらゆることが嘘であったことを目の当たりにしたのだ。そして、彼の前には、彼が尊敬する、勇敢で革新的な人々がいるのだ」と強調した。

そして同氏は、無人機戦争におけるものをはじめ、ウクライナのテクノロジー及び生産能力に言及した。マクロン氏は、「現在のこれは『無人機戦争』であり、その戦争において、ウクライナの製造能力は印象的だ」と強調した。

また同氏は、トランプ氏の態度が変わった2つ目の要因として、欧州人がウクライナへの支援と将来の安全の保証に対して責任を負う覚悟があることを、トランプ氏が目の当たりにしたことだと指摘した。

そして同氏は、「過去数か月の間に実を結んだこと、すなわち『有志連合』の構築は、正に欧州人が行ったことだ。もちろん、ウクライナに寄り添う『私たちは和平達成の翌日から、これらの安全の保証を構築していく』と主張する数か国の同盟国、つまりカナダ人、日本人、オーストラリア人たちと共に行ったことだ」と語った。

同氏は、3つ目の要因として、トランプ大統領のロシアについての理解の変化を挙げた。同氏はその際、トランプ氏は、ロシアが約束を果たしておらず、彼らの言う「平和」のビジョンが実際には「ウクライナの降伏」を意味しているということを目の当たりにしたと指摘した。

そして同氏は、「そのため、そう、今回のG7の間に歓迎すべき『真の変化』があり、それは真の前進なのだ」と強調した。

写真:ホワイトハウス