ノルウェーは欧州に対し、ロシア・ウクライナ戦争の仲介を行わないよう呼びかけ=アイデ外相
ノルウェーのアイデ外相は、欧州はウクライナとロシアの戦争の終結交渉において、仲介者として行動することはできないとの見方を示している。
アイデ・ノルウェー外相がテレグラフとのインタビューの際に発言した。
アイデ氏は、欧州の同盟国たちは、キーウへの恒常的な支援といかなる新しい和平プロセスにおける仲介者としての役割を両立させることはできないとの見方を示した。その際同氏は、「2つの別々の役割が想像できる。その1つは、これらの交渉における欧州の『声』である。それは良いアイデアだ。もう1つは、代わりの仲介者である。私は、それはそれほど良いアイデアではないと考えている。ウクライナの支持者であることは、良い役割、英雄的な役割である。仲介者というのも英雄的な役割になり得るが、それは別の役割だ。それらは弁護士と裁判官のようなものだ。裁判官に悪いところは何もないのだが、しかし、裁判官は同時にいずれかの当事者の弁護士になることはできない」と説明した。
テレグラフは、記事にて、過去数週間、EU内ではドイツのメルケル元首相やイタリアのドラギ元首相をEUの交渉担当者に任命することに関する非公式の協議が行われていたと伝えている。
その協議の際、EU加盟国は、ロシアとの直接交渉の際に、自分たちの代表者が具体的に何を達成すべきかについて合意することができず、協議は行き詰まったのだという。
これに先立ち、プーチン氏は、自身の古い友人であるドイツのシュレーダー元首相を欧州が仲介者に任命することを提案していた。しかし、そのアイデアは、シュレーダー氏がプーチン氏に非常に近いことから、欧州諸国やウクライナによって強く拒絶されている。
アイデ・ノルウェー外相は、「自らの候補」を提案することを拒否した上で、西側諸国は露宇戦争における仲介者として行動することはできないと指摘した。同氏はその際、「仲介者に関しては、もしかしたらもう1人の西側の代表者の選出に集中するべきではなく、一定の距離を保つことができる誰かを選ぶ方が良いかもしれない。それは、双方が受け入れることができる解決策を模索する人物であるべきだが、それはウクライナへの非常に強い支援と両立させることが、あまり簡単ではないのだ」と語った。
記事では、ノルウェーはEU加盟国ではないが、自国経済が多くのEU加盟国よりも小さいにもかかわらず、ウクライナへの軍事支援に60億ユーロ以上を拠出しており、それはフランス、イタリア、スペインの合計額よりも多いと喚起されている。
さらにテレグラフは、ノルウェーはコロンビア政府と反政府勢力「FARK」の間の内戦終結に関する交渉の際に仲介に参加したため、他の大半の国よりも和平交渉の実施における経験が豊富だとも指摘している。
アイデ外相はまた、欧州諸国はウクライナの戦場における最近の成果を、ウクライナへの支援を制限する口実としてみなすべきではないと指摘した。
同氏はその際、「今まさに、(編集注:対ウクライナ)支援を倍増させる時が来ており、それを量的だけでなく質的にも確保すべき瞬間であることをあなた方は知っている。私たちのウクライナの同僚たちが現在かなり説得力を持って主張しており、私たちが自身、自分の目で目撃していることは、そう、戦場に小さな優位が生じており、ロシアの攻勢が止められたということなのだ」と語った。
テレグラフはさらに、ウクライナとロシアの間の停戦交渉は、トランプ米大統領の仲介によって行われていたが、トランプ氏が中東の紛争へ注意を移したため、宇露間の交渉は膠着状態に陥ったと指摘した。そして、それが、EUと他の欧州の同盟国に対し、戦争終結に関する独自の議論を開始することを促したという。