ウクライナのおかげでモルドバは自国被占領地の平和的解決を模索できる=サンドゥ大統領

モルドバのサンドゥ大統領は26日、同国被占領地トランスニストリアにて90年代から続く紛争の平和的解決は、ウクライナがロシア軍をモルドバ国境から遠ざけているおかげで可能となっていると発言した。

モルドバのサンドゥ大統領が、キーウ訪問時にウクライナのゼレンシキー大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

サンドゥ氏は、モルドバがトランスニストリアの再統合問題を欧州連合(EU)のパートナーたちと協議していることを認めた。同氏はその際、全ての当事者は同地域の非軍事化、脱オリガルヒ化、民主化を確保するプロセスの必要性について同意していると指摘した。

同氏はそして、「その段階を実現するためには、国際的な支援が必要だ。正にそのことを、私たちは最近、特にEUと協議している。ウクライナの貢献について言えば、ウクライナが既に行った最大の貢献は、ロシア軍をモルドバ国境から遠ざけていることにあると言おう。これにより、私たちは紛争の平和的解決を模索することができており、私たちはそれを非常に高く評価している」と述べた。

ウクライナのゼレンシキー大統領は、同記者会見で、トランスニストリア地域におけるロシア軍の存在はモルドバの正常な発展を妨げており、将来のリスクとなっていると発言した。

ゼレンシキー氏は、「トランスニストリアに関しては、私たちは確かにモルドバ大統領と数回会談しており、常にこの問題を提起している。あなた方もご存じの通り、ウクライナはモルドバの主権及び領土一体性を支持している」と指摘した。

同氏は加えて、同地域における現在の課題、とりわけエネルギー分野の課題を指摘し、それはウクライナのようなミサイル攻撃によるものではなく、全く異なる状況によるものだと補足した。

同氏はそして、ウクライナは以前、同地域にロシアのエネルギー資源に代わる支援を提案したことがあるとし、「私たちはかつて、彼らの発電所へ送られていたロシアのガスの代わりに、石炭や支援を提案した。しかし、それは常に外交的に正しい形で行ってきたと私は考えている。私たちは常にモルドバ大統領と対話してきた。彼女がウクライナの支援を支持し、それを必要とする場面では、私たちは信頼できるパートナーとなるだろう」と述べた(編集注:2025年1月、ウクライナはモルドバの被占領地であるトランスニストリア地域を石炭で支援する用意があると表明していた)。

その他同氏は、移行期間における地域の調整及び管理に関する国際的なメカニズムの問題は、何よりもまずモルドバの権限に属すると指摘した。同時に同氏は、ウクライナにとって「トランスニストリアの問題は常に、私たちの国境における安全保障の問題である」と発言した。

同時に、同氏はトランスニストリアの国際調整・管理メカニズムへのロシアの参加の可能性については疑問を呈した。同氏はその際、「モルドバがロシアを含めた国際メカニズムを検討することはないと思っている。なぜならロシアがモルドバの正常な生活を妨害するために同地にプレゼンスを維持しているのは間違いないからだ。私たちは、約40年にわたる(編集注:トランスニストリア地域の)占領の間、何も正常なことが生じなかったのを目の当たりにしている」と指摘した。

そして同氏は、ロシアの参加は将来においてもリスクをもたらすと述べ、「したがって、ロシアは現在のフォーマットにおいても、そしていかなる将来のフォーマットにおいても脅威だと思っている。全ての人にとって安全なのは、同地からロシアがいなくなることだ」と強調した。

なお、27日、サンドゥ・モルドバ大統領は、ウクライナを訪問し、チョルノービリ原発事故40周年関連式典に出席していた。

また、2025年1月、ゼレンシキー大統領は、ウクライナはモルドバの被占領地であるトランスニストリア地域へ石炭で支援する用意があるが、同地域を支配している人々からの反応は見られていないと発言していた