ゼレンシキー宇大統領、国会議員と戒厳令下での選挙実施可能性につき協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は10日、最高会議(国会)の代表者と戒厳令下の法体制において選挙を実施する可能性につき協議を行った。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージにて伝えた

ゼレンシキー氏は、同日、ウクライナ最高会議代表者たちと話したとし、「ワシントンの私たちの重要なパートナーを含め、パートナーたちが、ウクライナにおける選挙、戒厳令の法体制下における選挙について非常に多く話す時、私はウクライナに対するどのような憶測も許さない。私たちは、全ての質問と全ての疑念に対して、ウクライナの法的な回答を示さねばならない。それは容易ではないが、しかし、それに関する圧力は、私たちには間違いなく必要ない。私は、ウクライナの最高会議議員たちが自らのビジョンを提案することを期待している」と発言した。

同氏はまた、選挙実施中の安全の問題は、何より米国にかかっているとし、同時に政治的・法的な側面はウクライナが解決すべきことだと改めて強調した。

これに先立ち、9日、ゼレンシキー大統領、自身には選挙実施の準備があるが、選挙の合法性と実施可能性は安全と法改正にかかっていると強調し、米国と欧州とウクライナ最高会議に対して、戒厳令化で選挙実施のための条件を作り出す支援をするよう要請していた

また、米国のトランプ大統領は、ウクライナはロシアとの戦争が続く中でも大統領選挙を実施する「時が来た」などと主張していた。他方、9日、欧州委員会のヒッパー報道官は、ブリュッセルでの記者会見時、欧州委員会はウクライナにおける選挙は、適切な条件が生じた後でのみ実施可能だと考え続けていると発言している。