イタリア、ウクライナにエネルギー支援提供へ
ウクライナのゼレンシキー大統領は7日、イタリアのメローニ首相と電話会談を行い、イタリアが提供するエネルギー・インフラ支援につき謝意を伝えた。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで報告した。
ゼレンシキー氏は、「メローニ首相と非常に充実したやりとりを行った。外交活動への高い注目と私たちのエネルギー・インフラへの設備支援につき感謝している。イタリアはその設備を近日中に発送する」と書き込んだ。
また同氏は、両首脳は米国側とのやり取りの結果や、現場の展望や困難について話し合ったと伝えた。
同氏はその際、「ロシアが真に戦争終結に向かうには、まだ皆が一緒になって作業しなければならない。イタリアは、真の安全保障とあらゆる戦争の勃発の防止の必要性を明確に支持している。私たちは、外交が機能するようにするために、欧州での共通の作業を準備している」と書き込んだ。
イタリア政府広報室もまた、同電話会談につき公表した。
発表によれば、メローニ首相は、ロシアによるウクライナの民間目標に対する無差別攻撃に関してウクライナとの連帯を表明し、エネルギー・インフラと市民の支援のために緊急支援を提供すると伝えた。
その際メローニ氏は、「イタリア企業から供給された発電機は、今後数週間以内にウクライナへ送られる」と述べた。
さらに同氏は、現在の交渉プロセスと、公正かつ永続的な平和に繋がり得る道を見出すための米国のコミットメントを支持していることを確認した。
同氏は加えて、「ウクライナが繰り返し交渉の席に着く準備を認めてきたことは、このプロセスにおいて重要である。そのため、ロシアも同様のオープンさを示すことが期待される」と述べた。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、5日夜から6日朝にかけて、同国の自治体、港湾、鉄道、重要インフラに対して再び大規模攻撃を行っていた。
ウクライナの電力会社「ウクルエネルホ」は、ロシア軍の攻撃によるエネルギーシステムに困難な状況が続いており、12月8日は同国全土で終日計画停電が10〜12時間強導入されると発表している。
写真:イタリア政府