スターマー英首相、トランプ米大統領と和平案の作業につき合意
英国のスターマー首相は22日、米国のトランプ大統領と電話会談を行った。
DWが英政府関係者の発言を元に報じた。
スターマー英首相は、トランプ米大統領との間で、23日にジュネーヴでウクライナのための「和平案」の作業に英国と米国のチームが共同で取り組むことにつき合意したという。
また、dpaによれば、英政府報道官は、スターマー氏とトランプ氏の対話を「良好で建設的なもの」だったと形容したという。
これに先立ち、トランプ米大統領は21日、トランプ政権はウクライナ側が米国が準備したロシアとの戦争終結案に同意する上での締め切りは来週の木曜日と定めたと発言していた。
ゼレンシキー大統領は同日、現在ウクライナは重要なパートナーか尊厳を失うリスクに直面しかねなくなっていると発言していた。同時に同氏は、主要なパートナーとの建設的な対話を確立するために取り組んでいくと述べていた。
22日、ゼレンシキー氏は、米国、その他のパートナー国、及びロシア代表者との間で、公正かつ永続的な平和の達成に関する交渉プロセスに参加するウクライナ代表団を創設する大統領令に署名。ウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は同日、ウクライナと米国の政権高官は近日中に将来の和平合意の要素についてスイスで協議を始めると発言した。
英国のスターマー首相も同日、ウクライナのパートナー国は23日にスイス・ジュネーブで開催される和平協議に焦点を合わせていると発言した。
マクロン仏大統領は22日、米国による露宇戦争の和平案は、ウクライナの主権と欧州の安全保障の観点から一部の項目が受け入れられないため、追加作業と欧州パートナーとの調整が必要だと指摘した。
欧州とカナダの首脳と日本の高市首相は22日、米国が提案したロシア・ウクライナ戦争終結に向けた28項目の和平案につき、「公正かつ永続的な平和に不可欠となる重要な要素が含まれている」とし、「追加的作業を必要とする基盤となると信じている」と表明した。同時に、ウクライナ軍を制限するという提案については懸念も伝えた。