プーチンは欧州の政治秩序を根底から覆したがっている=メルツ独首相
ドイツのメルツ首相は、ロシアの首脳プーチン氏は欧州の政治秩序を根底から覆したがっているとし、だからこそドイツはウクライナを支援していると発言した。
メルツ首相がテレビ番組「ピナル・アタライ」出演時に発言した。RNDが報じた。
メルツ氏は、「彼(編集注:プーチン)は私たちに対して情報戦争を仕掛けている。彼はウクライナに対して軍事戦争を仕掛けているが、その戦争(編集注:情報戦争)は私たち全てに対して向けられている」と指摘した。
また同氏は、プーチン氏は欧州の政治秩序を根底から覆したがっており、だからこそドイツはウクライナを支援しているのだと発言した。
記者から、プーチン氏がドイツに対して戦争を仕掛けていると考えるかとの質問されると、メルツ氏は「彼は私たちに対してハイブリッド戦争を仕掛けている」と回答した。
同氏はその他、最近ドイツ及び欧州全体で無人航空機事案が増加しているのは、プーチン氏が西側を恐れさせようとしている試みの一部であろうと指摘した。
その際同氏は、「プーチンは脅し、恐怖を植え付けたいのだろう。しかし、私たちは威嚇されることはなく、この脅威に効果的に対抗する」と強調した。
同氏はさらに、プーチン氏との電話会談の可能性を検討したことはあるが、現時点ではそのような接触に意味を見出していないと述べた。同氏はその際、「もちろん、私はそれについて考えたことがある。しかし、彼と話をしようとするいかなる試みも、ウクライナに対するさらに厳しい攻撃で終わっていると私は見ている」と述べた。
その他同氏は、コペンハーゲンでの首脳会談中、ハンガリーのオルバーン首相と激しい議論を交わしたことを明らかにした。その際、オルバーン首相は、ドイツがモスクワとの交渉を望んでいないとして、非難したという。