ウクライナは欧州を完全に頼って良い=EU大使
マテルノヴァ駐ウクライナ欧州連合(EU)大使は17日、侵略国が提示するウクライナ東部全体の譲渡という条件は受け入れられるものではないと発言した。
マテルノヴァEU大使がフェイスブック・アカウントにメッセージを書き込んだ。
マテルノヴァ大使は、トランプ米大統領はアラスカでのプーチン氏との会談の際に、停戦を主張しないことを決めたと指摘した。また同氏は、他方でプーチン氏が提示した、いわゆる「和平案」なるものは、侵略者の命令に他ならないと訴えた。その上で同氏は、「例えば、ウクライナが自国領の東部を明け渡すことが期待されているが、それはプーチン氏が軍事的に達成したものを超えている。そのような『平和』は受け入れられない」と強調した。
同氏はまた、これに対しEUは、最初から明確かつ断固として「平和は国際法の原則、すなわちウクライナの独立、主権、領土一体性への完全な尊重に基づかなければならない。幻想なし、侵略者との妥協なしでだ」と伝えてきたと喚起した。
さらに同氏は、同日ゼレンシキー大統領がブリュッセルを訪問し、フォンデアライエン欧州委員会委員長に迎えられたことは、EUのウクライナへの明白な支持を示すこれ以上ない証拠だと指摘した。同氏はまた、もう一つの証拠は、7人の欧州の首脳が明日、ワシントンでトランプ大統領との会談のためにゼレンシキー氏に同行することだと述べた。
その上で同氏は、「ホワイトハウスに彼らが共同でプレゼンスを示すことは明確なシグナルである。欧州はウクライナと団結し、覚悟を決めている。『降伏』のためのもう1つの言葉に過ぎない平和を、欧州は容認しない。米国と共に、私たちはプーチン氏を真の停戦、そして真の平和へと追いやらねばならない。それはアンカレジでは実現しなかったことだ」と強調した。
そして同氏は、ウクライナは「欧州のパートナーを完全に頼って良い」と伝えた。
同氏は、「EUは確固たる立場、勇気、そして理性を示した。なぜなら、侵略者に和平の条件を命令させることは、欧州全体の平和を危険にさらすことを意味し得るからだ」と指摘した。