ゼレンシキー宇大統領、欧州複数の国の首脳と電話会談

ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、マクロン仏大統領、スターマー英首相、フレデリクセン・デンマーク首相、サンチェス西首相と電話会談を行った。

ゼレンシキー大統領がソーシャルメディアで報告した。

マクロン仏大統領との会談について、ゼレンシキー氏は、「支持に感謝している。外交的状況に関して意見を交換した」と書き込んだ

また同氏は、ウクライナ、フランス、全てのパートナーたちは真の平和のために最大限生産的に作業する準備があると強調した。

同氏はそして、「ロシアがさらに誰かを騙すことができないことが確かに重要だ。私たち皆が戦争の真の終結とウクライナとその他欧州の国々にとって信頼できる安全の基盤を必要としている」と伝えた。

スターマー英首相との会談について、ゼレンシキー氏は、「支持に感謝している。私たちは、ウクライナにとっての確かに永続的な平和の必要性と全てを不可能な議論へと持ち込むロシアの計画の危険性を同じように見ている」と指摘した

また同氏は、「明確なステップとパートナーとの最大限の調整が必要だ。英国、米国、全てのパートナーの戦争終結への用意を評価している」と伝えた。

同氏はさらに、「建設的な外交のため、解決策が機能するようにするために積極的に作業している。次の連絡についても合意した」と書き込んだ。

フレデリクセン・デンマーク首相との電話会談につき、ゼレンシキー氏は、「支持に感謝している。外交的状況とパートナーたちとのやりとりについて協議した」と伝えた

その際同氏は、「ここ数日、外交の活発さは極めて高くなっている。同時に、ロシアの立場に変化は見られない。ロシア人は以前同様殺戮を止めたがっていないし、以前同様戦争に投資をし、以前同様ウクライナ領とウクライナ領の『交換』のアイデアを押し付けている。その結果は、戦争を再開するためのロシアがより有利な立場を得る以外は、何も保証しない」と指摘した。

同氏はさらに、「私たちの行動は全て、真の戦争終結に近付くものでなければならないのであり、戦争の再構成に向かうものであってはならない。そして、私たちのパートナーたちとの共同の解決策は、共通の安全保障のために機能するものでなければならない」と強調した。

その他同氏は、両首脳は欧州連合(EU)への加盟に向けた作業や、ウクライナとモルドバのその道における成果についても協議したという。

サンチェス・スペイン首相との電話会談について、ゼレンシキー氏は、「ウクライナと私たちの人々への支持につき感謝している。外交の状況とパートナーたちとのやりとりにつき報告した」と書き込んだ

そして同氏は、「次の行動がどうあるべきかについての私たちのビジョンを共有した。今大切なのは、ロシアが自らの非現実的な条件を再び誰にも押し付けないことである」と指摘した。

同氏はまた、自身とサンチェス首相が同じ見方を有していることが重要だとし、「欧州の声は必ず考慮されねばならない。私たちの共通の欧州の立場を調整している。私たちは、最大限迅速かつ建設的に公正な平和へと向かっていく準備がある」と強調した。

また同氏は、サンチェス氏とウクライナの欧州統合の道についても協議したと伝えた。その際同氏は、ウクライナは全ての義務を履行したとし、最初の交渉クラスターの開設への完全な準備があると訴えた。

写真:大統領府