「ウクライナは完全停戦と首脳の直接交渉への準備がある」=ウメロウ宇交渉団団長

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イスタンブルでのロシアとの交渉のウクライナ代表団を率いるウメロウ国防相は16日、同交渉に先立って行われた、米国、フランス、ドイツ、英国の首脳補佐官との会合後、ウクライナは完全停戦と首脳による直接交渉への準備があると発言した。

ウメロウ宇国防相がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ウメロウ氏は、「イスタンブルでのロシア代表団との今日の会合の前に同僚たちと私たちの立場を調整した。ウクライナ側は、過去数週間、数か月に行われた具体的な行動を強調した上で、和平努力への自らのコミットメントを確認した。私たちは、以前ジッダとリヤドでの米国のパートナーたちとの会合の際に述べたように、完全かつ無条件の停戦への準備がある。ウクライナは、首脳レベルでの直接交渉への準備がある。今日、私たちは、強靭かつ公正な平和への真の道のりを見出すためにイスタンブルに到着した」と伝えた。

また同氏は、平和は、ロシアが具体的な行動への準備を示してはじめて可能となるとし、それには少なくとも30日間の完全停戦と、強制的に追放されたウクライナ児童の帰還や「全員対全員」での捕虜の交換といった人道的措置の実施が含まれると指摘した。

同氏はそして、「私たちの米国、フランス、英国、ドイツのパートナーたちの和平プロセス進展における支援につき感謝している。また、トルコによる今日の会合の組織支援、交渉のためのプラットフォームの創設、ウクライナのための公正な平和達成への積極的な参加につき感謝している」と発言した。

なお、イスタンブルでは、ウクライナ・ロシア代表団の交渉開始前に、ウクライナ(ウメロウ国防相、イェルマーク大統領府長官、シビハ外相)、米国(ケロッグ大統領特使)、英国(パウエル国家安全保障担当首相補佐官)、ドイツ(ザウター外政・安全保障担当首相補佐官)、フランス(ボン外交担当大統領補佐官)が会合を開いていた

また、これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、イスタンブルにおいて16日に予定されているトルコ、米国、ロシアの代表者との交渉に参加するウクライナの代表団の構成を確定していた。大統領令によれば、代表団はウメロウ国防相が率いる。