ウクライナとハンガリー、それぞれ外交官を2名ずつ追放へ

ウクライナとハンガリーは9日、それぞれ自国で活動する相手国の外交官を2名ずつ追放すると発表した。

ハンガリーのシーヤールトー外相は、ウクライナの外交官2名につき、スパイを行っていると主張した上で両名の国外追放を発表した。ハンガリー・トゥデイが報じた

シーヤールトー氏は、フェイスブック・アカウントに掲載した動画にて、「今日、私たちはハンガリーから、ブダペストのウクライナ大使館で外交官を装って働いていた2名のスパイを追放した。関連の決定と口上書を、ブダペストのここ外務省にて、ウクライナ大使に手交した」と発言した。

また同氏は、ハンガリー政府は「ウクライナのハンガリーに対する不断の信頼失墜行為に我慢することはない」とし、またウクライナでは反ハンガリープロパガンダが増長していると訴えた。

その際同氏は、「私たちハンガリー人は、平和を望んでおり、戦争に反対を表明し、ウクライナに対して武器は一度も供与しておらず、決して供与しないし、私たちはその戦争へと引きずり込まれることを認めない。それが、ハンガリーに対して始められた抽象キャンペーンの理由だ」と主張した。

これに対して、ウクライナのシビハ外相は、Xアカウントにて、ウクライナもまた今回のハンガリーの行為を受けて、ハンガリー外交官を2名国外へ追放すると発表した

シビハ外相は、「2名のハンガリー外交官が48時間以内に私たちの国から去らねばならない。私たちは、ハンガリーの行動に対して、相互主義の原則と国益に基づいて行動する」と書き込んだ。

また同氏は、ウクライナ外務省へはゲイゼル駐ウクライナ・ハンガリー大使が召喚され、関連の口上書が手交されたと伝えた。

これに先立ち、ウクライナ保安庁(SBU)は9日、ウクライナ国内におけるハンガリーの軍事情報機関のスパイネットワークを摘発したと発表していた