ルーマニア大統領選のシミオン極右候補、ウクライナへの軍事支援への反対を表明
4日に行われた大統領選挙で得票率1位となった、極右政治家のジョルジェ・シミオン候補は、トランプ米国政権によるロシア・ウクライナ戦争の和平達成努力を支持すると述べつつ、同時にウクライナへの軍事支援には反対の意向を表明した。
シミオン候補がDWにコメントした。
シミオン氏は、ウクライナへの軍事援助に反対する理由についての質問に対して、「私たちは平和を促進すると述べたし、この紛争を緩和することが唯一の解決策だと考えている。両陣営に武器援助をすることは、ドイツ、フランス、ルーマニア、ポーランドにとって有益ではない。私たちはこの戦争で非常に苦しんできたし、トランプ政権が望んでいるように、平和が必要だ」と答えた。
また同氏は、ウクライナ国民がロシアからの攻撃で死亡していることについてはコメントしなかった。
その際同氏は、「私たちはこの戦争を止めねばならない。あなたは正しい質問をした。私たちは、民間人のどのような犠牲も止めねばならないし、だからこそ私たちは停戦を達成すべきだし、私たちは、ドナルド・トランプ氏の和平交渉がうまくいくよう期待しなければならず、祈らねばならない」と発言した。
なお、4日、ルーマニアでは大統領選挙第1回投票(再投票)が行われた。得票率1位となった極右政治家のジョルジェ・シミオン氏と2位のニクショア・ダン・ブカレスト市長が18日の決選投票に向かう。
写真:georgesimion.ro