新レンドリース法案、米下院での審議のために提出

米国のジョー・ウィルソン下院議員(共和党)は、ウクライナへの支援をレンドリースの形で提供する拡大権限を米大統領に提供する法案を米下院の審議のために提出した。

同法案はH.R.1158号として正式に登録された。

同法案は、「大統領に、ウクライナ政府にロシアの軍事侵攻からウクライナの民間人を守るため、およびその他の目的のために、同国政府と防衛装備品をリースする協定を締結する拡大権限を(編集注:米国)大統領に付与する」ことを提案するもの。

この前日、ウィルソン議員は、ウクルインフォルムに対して、同レンドリース法案は、そのメカニズムが第二次世界大戦の際に同盟国の勝利を助けたのと同じように、現在の戦争の終結を促進するはずのものだと発言した。

その際ウィルソン氏は、「これはウクライナの人々への真の支援となる」と指摘した。

また同氏は、ウクライナ人の戦いは自由を防衛する他の国の人々にとっての「インスピレーションの源泉」だと形容した。その際同氏は、国民が腐敗した政権や不正選挙と闘っているジョージアを例に挙げた。

その他同氏は、トランプ大統領はロシア・ウクライナ戦争の終結について重要な措置を取るだろうとの確信を示した。

なお、米国議会は2022年5月にウクライナのためのレンドリース法を採択していた。同法は、米国が装備品を他国に送った上で、その資金は後で回収するというメカニズムを実現する権限を米大統領に付与するものだった。他方で、バイデン政権は以降も、無償で軍事支援を行う他のメカニズムで支援を続けていた。