国連安保理議長国のモザンビーク代表、「ウクライナ紛争」との表現は正しくないと指摘

5月1日から国連安全保障理事会の議長国となったモザンビークのペドロ・コミッサリオ・アフォンソ常駐代表は、政治家や記者の中に「ウクライナにおける紛争」との表現を用いる者がいるが、それは正しくなく、「ロシア・ウクライナ紛争」と呼ぶのが正しいと発言した。

1日、ペドロ・コミッサリオ・アフォンソ・モザンビーク常駐代表が議長就任記者会見の際に、ウクルインフォルムへコメントした。

国連安保理会合の5月の予定にウクライナ関連のものは現時点で入っていないが、同氏は、「西側の国々が必ず」ロシア・ウクライナ戦争を議題にするとの見方を示した。また同氏は、ロシアも「ウクライナへの武器供与」に関する会合を主導するだろうと指摘した。

同氏はまた、安保理はガザやスーダンの紛争にも注意を向けていくことになると発言した。

さらに同氏は、モザンビークが議長国となる5月中、同国は「武力紛争における民間人保護」(5月21日)、グローバルな安全と発展の問題の解決におけるアフリカ諸国の役割強化(5月23日)、平和と安全の支援における女性と若者の役割(5月28日)の3つの重要議題の会合を主導すると発言した。

これに先立ち、ウクライナ外務省は4月25日、今次戦争につき「ウクライナ危機」「ウクライナ紛争」「ウクライナにおける戦争」「ウクライナにおけるロシア戦争」との表現ではなく、「ロシアの対ウクライナ侵略戦争」「ロシアの対ウクライナ戦争」「ロシアの対ウクライナ侵略」との表現を使うよう勧告していた。