6月の「平和サミット」は世界の人々の生き方を誰か1人が決めてはならないことを証明するもの=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、6月にスイスで開催される「グローバル平和サミット」は、誰か一人が世界の他の人々全員の生き方を定めるのではなく、世界の過半数が共同で、国際法に基づいて決めるのだということを、証明することができるものだと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「『グローバル平和サミット』にできるだけ多くの国が参加することが重要だ。その『平和サミット』は、誰か一人が世界の他の人々全員の生き方を定めるのではなく、何らかの愚かな勢力が決めるわけでもなく、世界の過半数が、共同で、国際法、国連憲章、私たちの国際法に効力を取り戻す『平和の公式』に基づいて定めるのだということを証明することができるし、証明しなければならない」と発言した。

同氏はまた、この第1回「サミット」の組織でウクライナを支援してくれている外国首脳、政治家、市民活動家に対して謝意を表明した。

さらに同氏は、同日同「サミット」組織に関して複数の会議を開いたと伝え、「私は、『平和の公式』が完全に実現されるように作業をしている私たちのチーム全体に感謝している。今後数日、数週間も私たちは関連のことでたくさん活動していく。世界中の皆が一緒になって、ロシアを平和に追いやらねばならない」と強調した。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、6月にスイスで開催される「平和サミット」にて世界の主要な国々が一致することになる各種決定について、「サミット」後にそれにつきロシアと協議するためのフォーマットが見出されることになると発言していた

スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた

ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している

ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。

欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。

写真:大統領府