米上院、610億ドルの対ウクライナ支援を含む法案を採決 ゼレンシキー大統領が感謝

米上院は13日、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援を盛り込んだ約953億ドルの法案を採決した。ウクライナ支援には約610億が充てられている。

投票の様子が中継で放送された

同法案は、議員70名が賛成、29名が反対した。

英ガーディアン紙は、夜明け前に議員たちはこの法案を下院へ送るための60票の基準を乗り越えたと報じている。

ゼレンシキー宇大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、同法案採決につき謝意を表明した

ゼレンシキー氏は、「私は、自由、民主主義と私たち皆にとって甚大な意味を持つ価値を巡る私たちの戦いにおいて、ウクライナ支援継続を支持した、シューマー上院院内総務(民主党)とマコネル上院院内総務(共和党)と全ての上院議員に感謝している。ウクライナにいいる私たちにとって、さらなる米国の支援は、ロシアのテロから人命を守ることを可能とする。それは、私たちの町々の命がより長く続き、戦争へ勝利することを意味する」と書き込んだ。

さらに同氏は、米国の支援はウクライナにおける公正な平和を近付け、より大きな安全と全てのアメリカ国民と全自由世界にとっての繁栄を促進するグローバルな安定を回復するものだと指摘した。

また、ゼレンシキー氏は、同趣旨のメッセージの動画も公開した。

なお、今回上院で採決された法案は、、ウクライナ支援に610億ドル、イスラエル支援に140億ドル、台湾などインド太平洋地域のパートナーの中国抑止支援に48億3000万ドルを充てている。

また、同法案の成立には、今後下院での採択と、米大統領の署名が必要。

なお、トランプ前大統領に近い下院の野党・共和党のジョンソン議長は、同法案を激しく批判している。同氏は、同法案には国境安全保障問題が含まれておらず、米国にとっての最も差し迫った問題を「黙殺」していると述べていた。