ウクライナとカナダ、ロシアに連れ去られたウクライナ児童返還を目指す国家グループの発足発表

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2日、キーウにて、ウクライナとカナダが議長国を務める、ロシアに連れ去られたウクライナ児童の返還を目指す国や国際機関の「連合」の発足が発表された。

キーウを訪問したジョリー加外相とイェルマーク宇大統領が発足を発表した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発足会合にて、イェルマーク宇大統領府長官は、カナダに対して、同連合発足におけるリーダーシップにつき謝意を伝えた。また、同氏は、現在世界はクレムリンの人質のことを心配しており、多くの国や国際機関が連れ去られた児童のウクライナへの帰還を支援する準備を表明していると発言した。

ジョリー加外相は、違法に連れ去られたウクライナ児童の祖国への帰還・保護のためにあらゆる可能なことを行わねばならないと強調した。

その際同氏は、「私は、カナダがウクライナとともにウクライナ児童帰還国家連合を発足させることを非常に嬉しく思っている。私たちの目的は、私たちが一人一人の児童を守るということを確信することにある。私たちはグローバルサウスの国々を含め、ウクライナが連合の多くの国と作業する支援を行う。そのためにパートナー国、専門家、市民社会を関与させていく」と発言した。

ジョリー氏は、どんな形であれ戦時下に子供を道具として使うことは看過できないと述べ、全面侵攻開始後にロシアに強制的に追放されたハルキウ州出身の児童セルヒー・チェレドニチェンコ氏の話に心を打たれたと伝えた。チェレドニチェンコ氏は連れ去られてから帰還までの話を参加者に伝えた。

またイェルマーク氏は、同「連合」へと加わった全ての国に感謝し、また連れ去られた子供たちのウクライナへの帰還を常に支援してきたカタールとバチカンに謝意を伝えた。

同連合には、現在28の国が参加しているという。同日、ベルギー、英国、デンマーク、コスタリカ、オランダ、ドイツの6か国が参加したと報告されている。