マクロン仏大統領、ウクライナと締結予定の安保協定に言及

フランスのマクロン大統領は17日、今年欧州はロシアが現在の戦争で勝てないようにしなければならないとし、またウクライナと各国が安全保証協定を締結し、また支援の供与も続くことが、ロシアへの圧力となると発言した。

マクロン大統領がスイスで開催されている世界経済フォーラム(ダボス会議)でのスピーチの後に記者の質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

マクロン氏は、「有益であり、同時にプーチン大統領への圧力ともなるのが、私たちが供与する全ての二国間安全保証であり、さらに私たちの支援努力だ。それがウクライナを助けることになる」と発言した。

また同氏は、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国の間には強力な調整が行われていると指摘した。そして、「それが安全を確保し得るもので、NATO加盟にも左右されない二国間合意を複数の極めて重要なメンバーと締結することを私たちが提案した理由だ。スナク(英)首相は、数日前に訪問して、そのような協定に署名した。私たちも、ウクライナとの間で同様の協定の作業を終わらせるところだ」と伝えた。

さらに同氏は、欧州、とりわけフランスが直面している挑戦に言及し、2024年は欧州の人々にとって重要な年となるとし、米国で何が起こるかとは関係なく、欧州は努力を回復しなければならないと発言した。

その際同氏は、欧州は団結を維持し、分裂に屈してはならないとし、「ロシアがウクライナで勝つことができない、勝たせない、ことを保証する効果的な議題を策定しようとしなければいけない。なぜなら、そこにかかっているのはウクライナだけでなく、私たちの価値も、私たちの欧州の集団安全保障や、コーカサス、全地域の安全保障がかかっているからだ」と強調した。

その他同氏は、欧州にとって今年必要なことは、中東の平和的解決策を見つける能力だと発言した。

これに先立ち、マクロン大統領は、2月にウクライナを訪問し、同国との間で二国間安全保証協定に署名する意向を発表していた。また、同氏は、ウクライナ軍に対する追加の長射程ミサイル「SCALP」と数百弾の爆弾の供与も発表していた。