「ウクライナが負ければ、私たちも負ける」=ボレルEU上級代表、ウクライナ支援での団結呼びかけ

欧州連合(EU)のボレル上級代表は6日、EUがウクライナに対してロシア侵略の対抗における最大の支援を提供していることを喚起し、現在の戦いにはウクライナの重要な価値がかかっているのであり、EUは団結を維持しなければならないと発言した。

ボレルEU上級代表がブリュッセルにおけるEU大使会議でのスピーチ時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボレル氏は、「ウクライナが負けたら、私たちも負ける。ウクライナ支援における私たちの一致団結を維持せねばならない。私たちは、ウクライナのための支援を最も提供している国である。米国ではなく、私たちなのだ。数字はご存知であろう」と発言した。

また同氏は、EU加盟の見通し、持続可能な経済・財政支援プログラムの発展、欧州平和ファシリティ(EPF)を通じたものや加盟国からの二国間ベースでの軍事支援、将来の安全保証に向けた作業といった全ての問題が、特に前線の状況が苦しい今こそ、ウクライナへのEU支援の非常に重要な要素だと指摘した。

同氏は、「ウクライナがロシアの侵攻を抑え、自らの領土を回復できるようにすべく、困難にぶつかっているウクライナの攻勢のために全てが機能しなければならない。ロシアの損失は非常に大きいが、しかし、ロシアは戦力を回復することができる。ロシアは、さらに多くの人を犠牲にする準備があるのだ…。プーチンの前には、スターリンが、数とはそれそのものが質の源泉であり、人命には意味も価値もないと確信していた」と発言した。

さらに同氏は、「ウクライナ人にとって人命の損失という点で受け入れられないことが、ロシア人には短期的には大いに受け入れられることなのだ。よって、私たちの対ウクライナ支援を継続することと、穏健で結束を保ち続けることが唯一の解決策だ。なぜなら、かかっているのは、私たちの重要な価値なのだから」と強調した。