メローニ伊首相、ロシア芸人による成りすまし電話の被害に遭う

イタリアのメローニ首相が今年9月、アフリカ連合高官に成りすましたロシアの芸人2人組ヴォヴァンとレクススの偽電話の被害を受けていたことがわかった。

1日、伊アンサがイタリア首相府内の情報を伝えた

報道には、「首相外交担当補佐官事務所は、アフリカ連合委員会委員長を名乗り、メローニ首相と電話した詐欺師に騙されたことを後悔している」と書かれている。

同事件は、9月18日に「メローニ首相が9月19〜21日の国連総会の会場内で重要な会談を行ったアフリカ首脳との関係を強化する目的で懸命な努力をしている中で行ったものだ」という。

アンサは、メローニ氏は、露宇戦争における疲れが見られると述べた上で、まもなく「出口が必要だと皆が理解する」時が近付いていると発言したと伝えた。さらにメローニ氏は、「私にはこの状況を解決する上でいくつかアイデアがある。しかし、私は、それをテーブルに置くのに適したタイミングを待っている」と発言したのだという。

なお、「レクスス」ことアクレセイ・ストリャロフと「ヴォヴァン」ことウラジーミル・クズニェツォフの2名からなるロシアの芸人は、これまでも繰り返し外国首脳に偽電話をかけている。2019年には、ゼレンシキー宇大統領を語ってマクロン仏大統領に電話をかけており、2016年にはアタムバエフ・キルギス大統領を語ってポロシェンコ当時宇大統領に電話をかけていた。このロシア人2名は、ロシアの情報機関と協力している可能性も指摘されている。

写真:アンサ