駐宇イスラエル大使、ロシア国内における反ユダヤ主義の傾向を指摘

ブロツキー駐ウクライナ・イスラエル大使は31日、ロシア国内にて反ユダヤ主義が現れているのは、極めて危険な傾向であり、先日のロシア南部ダゲスタン主要都市のマハチカラ空港における出来事は単発の事例ではないと指摘した。

ブロツキー・イスラエル大使がウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。

ブロツキー大使は、「それは極めて危険な状況であり、極めて危険な傾向だ。傾向の話であり、単発の事例の話ではない。なぜなら、過去数日、ロシアのコーカサス地方では、複数の反ユダヤ主義的事例、説明できない、非論理的な試みが行われているのだ。彼らのいない場所、いるはずのない場所で、イスラエル国民を見つけようとする試みだ」と発言した。

さらに同氏は、イスラエルは10月7日のハマスによる襲撃に対するロシアの反応に失望しており、ロシア国内コーカサス地方における反ユダヤ主義的出来事を極めて懸念していると伝えた。

また同氏は、イスラエルがハマス幹部がモスクワへと招待されたことに抗議したことについて、ハマスの訪露はテロを追加的に合法化し、動機を与えるものだと指摘した。

これに先立ち、最近ロシアのダゲスタン共和国の複数年、カラチャイ・チェルケス共和国、カバルダ・バルカル共和国にて、複数の反ユダヤ主義集会が開かれていた。ユダヤ人コミュニティの間では、市民の危険から避難の可能性が検討されているという。

また、29日夜、ダゲスタン主要都市のマハチカリ空港にて、イスラエルからの旅客便が到着したことに怒る群衆が空港敷地に押し入り、滑走路に乱入する事件が起きていた。

ゼレンシキー宇大統領は、マハチカリ空港の出来事につき、それはロシアにおいて拡散されている他民族嫌悪の一部だと指摘していた