クレーバ宇外相、ウクライナへの多重国籍政策導入を支持

ウクライナのクレーバ外相は23日、多重国籍政策は世界のウクライナ人コミュニティの維持と発展のために導入されるべきとの考えを示した。

クレーバ外相が世界ウクライナ人会議(UWC)に向けた演説の際に発言した。

クレーバ氏は、「彼らの祖国との繋がりを維持することは不可欠だ。それは、ウクライナとウクライナ人コミュニティの未来に関係することである。そのため、世界のウクライナ人コミュニティの維持と発展を目的とする国政の1つが、多重国籍でなければならない」と発言した。

また同氏は、多重国籍導入が必要であることを自身は確信しているとし、その際「ウクライナ国内で他国のパスポートがばら撒かれることへの恐怖ではなく、ウクライナや世界でウクライナ・パスポートの力を示せること」を考えるべきだと主張した。

そして同氏は、ウクライナは国外の何百万人のウクライナ人のために、ウクライナ国籍を維持したり、あるいはウクライナ国籍を取得したりする可能性を作るべきであるとし、またウクライナが欧州連合(EU)へ加盟する際には、ウクライナ国籍証明書が隣国の欧州の国々の国籍証明書と同様の地位を得ることになるという事実を受け入れねばならないと発言した。

同時に同氏は、「当然、その政策は賢い形で実現されねばならない。徐々に、友好的同盟国から始めるのだ。そして、当然ながら、侵略国や非友好国との間の二重国籍はどのようなものも禁止されねばならない」と強調した。

なお、ゼレンシキー大統領は、2021年9月、ウクライナ国民が二重国籍を取れるようにすることを基本的には支持しているものの、ロシアによる占領問題があるために、同問題は複雑だと発言していた