ウクライナは近々ICCローマ規程に批准する=宇検事総長

ウクライナのコースチン検事総長は3日、ウクライナは国際刑事裁判所(ICC)ローマ規程を近々批准し、正式に同裁判所の締約国になることへの期待を表明した。

コースチン検事総長がオランダでの「ウクライナ侵略犯罪追訴国際センター」の活動開始に関する記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

コースチン氏は、「ウクライナはローマ規程を批准し、ローマ規程とICCの国の家族の一員となる。それが、もうすぐ生じることを期待している。私たちの国は、実質的にそれを行う準備がある。唯一の問題は、いつ議会に投票の準備ができるかだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナのEU加盟に関して出来事が非常に迅速に進んでいる中、ローマ規程批准はウクライナが近い将来実現しなければならない行動の1つとなるだろうと指摘した。

さらに同氏は、ウクライナはすでに国内法にて全ての必要な変更を実施しており、ICCとICC検察事務所には、ウクライナにおいてロシアの侵略期におけるウクライナ両内で実施されたあらゆる国際犯罪に関する捜査と追訴を完全に行う権限が与えられていると発言した。

また同氏は、近々ウクライナにはICC検察の現地事務所が開設されるとし、開設に関する決定は双方によって採択済みであると喚起し、それはウクライナ政権とハーンICC主任検察官とICCの包括的協力ができていることの証だと指摘した。さらに同氏は、それは、ウクライナがICC検察事務所と透明かつオープンに協力することに完全にコミットしていることも示していると述べた。

なお、ウクライナは、2000年1月20日にICCローマ規程に署名したが、批准は現在までしていない。同時に、2014年にEUとの連合協定締結後、ローマ規程批准はウクライナの国際義務の1つとなっている。