プーチンがいる内はカディロフの政策に変更はない=ザカエフ独立チェチェン首相

チェチェン・イチケリヤ共和国(亡命政権)のアフメド・ザカエフ氏は6月30日、プーチン露大統領が存命の内はチェチェンのラマザン・カディロフ首長の政策に変更は一切生じず、同氏はプーチンに忠実であり続けるとの見方を示した。

6月30日、ザカエフ氏がウクルインフォルムにコメントした。

ザカエフ氏は、「プーチンが存命である限り、カディロフ側からは、政策には一切の変更は生じない。カディロフは、保有しているものの全てにより、プーチンに対してのみ義務を負っている。プーチンもまた多くのことをカディロフに負っている。そのため、彼らは互いに拒否することはない」と発言した。

ザカエフ氏はまた、カディロフ氏はプーチン氏を決して裏切らないとし、傭兵集団「ヴァグネル」のトップであるプリゴジン氏が反乱を試みた時にカディロフ氏が当初沈黙していたのは、カディロフ氏はクレムリンからの指示がなかったため、どう行動して良いのかわからなかったからだと指摘した。

同氏は、「彼(カディロフ)はその特別作戦(編集注:ヴァグネル反乱)に関与していなかった。そのため、待っていたのだ。そして、彼に(露親衛隊隊長の)ゾロトフが指示を出したら、彼はすぐにメッセージを出して、自らの部隊を送ると発言した。彼はプーチンの衛星であり、歩兵に過ぎない。彼には他の『庇護者』は一切いないのだ」と発言した。

さらにザカエフ氏は、カディロフ氏がロシア・ウクライナ戦争においてヴァグネル傭兵の代わりに自らの戦闘員を送りたがる可能性を強く否定した。同氏は、「絶対にない! 彼には何も必要ないのだ。彼は、自分の持っている物はチェチェンにあることを知っている。彼がチェチェンの外に出たら最後、彼は何者でもなくなる。しかし、チェチェンでは彼はツァーリであり、神なのだ。そのため、彼はそこに満足しているわけだ」との見方を示した。