EU、第11回対露制裁パッケージを発表

欧州連合(EU)は23日、同日EU理事会で公式に採択された第11回対露制裁パッケージの詳細な内容を発表した。

欧州理事会ウェブサイトにて発表された

発表にて、ボレルEU上級代表は、「私たちの制裁はもうロシア経済とクレムリンが自らの侵略へと資金を投入する能力にとって高い代償をもたらしている。今日のパッケージは、私たちのロシアとプーチンの戦争機構への圧力を高める。制裁迂回を取り締まりながら、私たちは、ロシアがウクライナに対する犯罪的戦争継続のために必死で必要としているリソースのさらなる剥奪によってロシアへの圧力を最大化していく」と発言した。

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、テレグラム・チャンネルにて、今回の発表に関するエストニア外務省のメッセージを紹介した。これによれば、今回の制裁は、ロシアによる制裁回避に対抗するメカニズムを含むとし、それがロシアの軍事産業コンプレクスやミサイル製造能力に悪影響を与えることになるという。

イェルマーク氏は、「このメカニズムによりロシアが制裁回避をすることを支援しているその他の国へ、機微な技術品やデュアルユース品の販売や譲渡が制限されることが計画されている」と説明した。

さらに同氏は、今回の制裁パッケージには対個人制裁も含まれていると伝えた。加えて同氏は、自身とマクフォール・スタンフォード大学教授のグループが提案した複数の制裁案が今回のEUの制裁パッケージに加えられていると伝えた。