ゼレンシキー宇大統領、プーチン氏による「ゼレンシキーは非ユダヤ系」発言にコメント

ウクライナのゼレンシキー大統領は、プーチン露大統領がゼレンシキー氏のことを「ユダヤ系ではない」「ユダヤ民族の恥」などと発言したことを受け、プーチン氏こそ「ヒトラーに次ぐ反ユダヤ主義の王のよう」だと形容した。

ゼレンシキー大統領が英BBCへのインタビュー時に発言した

BBC記者は、ゼレンシキー氏に、プーチン露大統領のサンクトペテルブルク国際経済フォーラムでの「ゼレンシキーはユダヤ系ではない」「ユダヤ民族の恥」などとの発言に対するコメントを求めた。

その際BBCは、ゼレンシキー氏は第二次世界大戦時に多くの親族を失ったことを紹介しつつ、ゼレンシキー氏がその質問に明らかに驚いていたと伝えた。

報道によれば、ゼレンシキー氏は、深呼吸をし、頭をもたげ、数秒経過してから、その質問にはなんと答えるべきかわからないと述べたという。

そして同氏は、「彼が自分の言葉を最後まで理解していないのではという印象がある。すまないが、彼はあたかもヒトラーに次ぐ第2の反ユダヤ主義の王のようだ。それを大統領が述べているのだ。文明世界は、そのように述べることはできない」とコメントした。

同時に同氏は、プーチン氏の発言後の世界からの応援の声に感謝を伝え、「私にとって世界の反応を聞くことは大切なことだったし、私はそのサポートに感謝している」と伝えた。

その他、プーチン氏の発言の後、ウクライナのユダヤ教の主ラビ、​モシェ・レウヴェン・アスマン氏​は、「私は、ゼレンシキー大統領が逃げ出さなかったこと、ウクライナの人々の支援のためにあらゆることを行っていることで、彼のことを誇っていると個人的に述べることができる。そして、それは私だけではない。私は、全世界が彼のことを誇っていると思っている」と発言していた。

さらにアスマン氏は、ウクライナにいるのはネオナチ主義者ではなく、自らの故郷を守るまともな人たちだとも述べていた。

写真:大統領府