ゼレンシキー宇大統領、カホウカ水力発電所爆破につき「責任逃れはできないということを示すべき」

ウクライナのゼレンシキー大統領は、6日のロシア軍が行ったと見られるウクライナ南部カホウカ水力発電所の爆破につき、世界はロシアによるテロの責任逃れは不可能だということを示すべきだと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「全世界がそのロシアの戦争犯罪、エコサイド犯罪を知ることになる。ロシア占領軍によるダムや水力発電所のその他構造物のそのような意図的な破壊は、環境大量破壊爆弾だ。世界は、自らの安全のために、ロシアがそのようなテロ(編集注:の責任)から逃れることはできないということを今示すべきである」と発言した。

同氏はまた、ウクライナを支え、支援の準備を示した、各国首脳、国、人々、国際機関に対して謝意を伝えた。

さらに同氏は、今回のダム爆破の捜査に国際司法を関与させるために、ウクライナの検事総長がすでに国際刑事裁判所の検察事務所に要請を行ったと伝えた。

加えて同氏は、「私は今日国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長と、とりわけカホウカ貯水場、ザポリッジャ原子力発電所の概況について話をした。私は、IAEA事務局長に、直接的かつ一義的に今日のロシアのテロを非難するよう、そしてザポリッジャ原発解放のために私たちの努力を最大レベルまで増やすよう要請した。彼がウクライナを訪れることで合意した」と発言した。

同氏は、ウクライナ領をロシア占領軍から完全に解放することだけが、そのようなテロの再発防止を保証することになるとし、ロシアはあらゆる施設をテロのために利用していると発言した。同氏は、「テロ国家は負けねばならない」と強調した。

その他同氏は、政権は国民を救うためにあらゆることを行っていると述べ、飲用水の確保を進めていると伝えた。同氏は、「クリヴィーリフやドニプロペトロウシク州全体、ヘルソン州、ミコライウ州、ザポリッジャ州の町や村は、どんなに大変でも、人々を助けてあげねばならない」と発言した。

同氏は、ロシアのテロで水没した南部諸地区の住民を救っている関係当局職員や軍人に謝意を伝え、「現在、互いに面倒を見合うこと、最大限助け合うことがとても大切だ」と強調した。

これに先立ち、6日、ウクライナ政権は、ロシア軍がウクライナ南部の水力発電所を爆破したと発表した。ヘルソン州では危険な地区からの住民の避難が行われている。

写真:大統領府