露宇戦争を凍結された紛争にしてはならない=ドイツ・バルト諸国首脳

ドイツとバルト諸国の首脳は26日、ロシアが始めた対ウクライナ戦争が「凍結された紛争」となることは受け入れられないとし、仮に凍結させれば将来の紛争の「培地(ばいち)」になってしまうと発言した。

ドイツとバルト諸国の首脳がエストニア首都タリンでの共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ショルツ独首相は、「間違いなく、それは凍結された紛争になってはならない。ロシアがウクライナの土地を奪ったまま逃げ切れると思っていたとしても、そうはならない。だから、私たちはウクライナを必要な限り支援するのだ。ロシアは、自国軍を撤退させねばならない。それが平和の基本だ」と発言した。

カッラス・エストニア首相も、これに同意しつつ、「当然、この戦争がいつ終わるのか、いつ協議に向かうことができるのかを決めるのはウクライナである。しかし、今オラフ・ショルツ氏が述べたように、凍結された紛争は、将来の紛争の培地にしかならない。そして、私たちはそれを見過ごせない。そのため、私たちは、欧州、ウクライナにおけるグレーゾーンを終わらせねばならないのだ」と発言した。

カリンシュ・ラトビア首相は、協議フォーマットの選択は当然ウクライナが決めることだと強調しつつ、「他方で、当然ながら、そのためにはウクライナが完全に解放されるということから始めなければならない」と指摘した。また、カリンシュ氏は、解決のスタート地点はゼレンシキー宇大統領が提案いている和平イニシアティブでなければならないとも発言した。

なお、同日の独・バルト諸国首脳会議の際、ウクライナ情勢が主要議題の1つだったという。

写真:twitter.com/Bundeskanzler