日本政府、ユネスコを通じて1000万ドルのウクライナ支援実施

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日本政府は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の基金を通じて、ウクライナに対して、文化・教育支援プロジェクト実現の支援を行う。

14日、ウクライナのジェパル(ジャパロヴァ)外務第一次官がフェイスブック・アカウントで伝えた

ジェパル氏は、「ユネスコ本部でのフィルミン・マトコ・アフリカ発展・渉外担当事務局長補佐官との会談時、『ユネスコを通じたウクライナの文化・教育面支援』プロジェクトの実現のための日本政府によるユネスコの基金を通じた財政支援拠出に関する『ウクライナ・ユネスコ委員会』支持書簡に署名し、尾池厚之駐ユネスコ常駐代表に渡した」と伝えた。

同氏によれば、日本の支援するプロジェクトは文化、教育、コミュニケーション分野でウクライナの支援・復興を目的としたもので、以下の3つの要素からなるという。

1:世界遺産・文化財に関する緊急事態への対応、被害状況評価と保護。予算は約400万ドル。ユネスコ世界遺産「キーウ・ペチェルシク大修道院と隣接する修道院建造物群、キーウ洞窟修道院」の一部であるペチェルシク道具つ修道院の修復工事の継続と、ユネスコ暫定リストに入っている、チェルニヒウ歴史地区の修復に使われる。

2:精神・心理支援。予算は約340万ドル。プロジェクトは、生徒のメンタルヘルスへの悪影響を減らし、心理的サポートを提供することを目的とするもの。

3:ジャーナリスト・サポート。予算は約100万ドル。戦時下のジャーナリストの安全を促進することが目的。

また、ジェパル氏は、ユネスコと日本に対して、ロシアの侵略の破滅的被害を克服する上でのウクライナへの積極的な支援につき謝意を表明した。