ウクライナ外務省、ベルルスコーニ伊元首相のゼレンシキー宇大統領批判にコメント

イタリアのベルルスコーニ元首相がゼレンシキー宇大統領がドンバスの攻撃を止めていたら、戦争は起きなかっただろうなどと発言したことにつき、ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は１３日、同氏のゼレンシキー宇大統領に向けた発言は受け入れられないとコメントした。

ニコレンコ報道官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

ニコレンコ氏は、「２０１０年、当時イタリア首相だったベルルスコーニ氏は、リビアのムアンマル＝カダフィ氏との会談の公式セレモニーの際に、テレビカメラのある中で、自らの忠誠心を示すために、リビアの独裁者の手にキスをした」と喚起した。

さらに同氏は、ベルルスコーニ氏のゼレンシキー大統領への非常識な非難を「プーチンの血まみれの手にキスをしようとする試み」であり、ロシアの独裁者に忠誠心を示す試みだと指摘した。

また同氏は、ベルルスコーニ氏は、ロシアのプロパガンダを拡散することは、ロシアに対して、ウクライナに対する犯罪を継続することを促す行為であり、それにより政治的・倫理的責任を負うことになると警告した。

他方で同氏は、「代わりに、私たちは、メローニ伊首相の迅速な対応を高く評価している。メローニ氏は、ベルルスコーニ氏の受け入れられない発言の後に、イタリア政府のウクライナへの揺らがない支持を確認した」と喚起した。

これに先立ち、イタリアのベルルスコーニ元首相は、ブリュッセルにてゼレンシキー宇大統領と会談したメローニ現首相を批判していた。また、ベルルスコーニ氏は、ゼレンシキー氏がドンバス地方への「攻撃」を止めていたら、戦争は起きなかっただろうなどとも発言していた。

これに対して、メローニ伊首相は、イタリアはウクライナを断固かつ確信を持ってウクライナを支持していると発言していた。