和平協議の時期はウクライナが決めること=米ホワイトハウス

米国のカービー国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は10日、米国はウクライナにおける暴力の停止を望む外国の首脳のイニシアティブを否定はしないが、ロシアとの間で和平について話す時期を決めるのは、ウクライナ首脳陣とウクライナ国民でなければならないと指摘した。

カービー戦略広報調整官がワシントンでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ウクライナにおける和平合意を目的とした外交努力の強化を求めるインドやその他の国の首脳の最近のイニシアティブについて、カービー氏は、「もちろん、米国は、ウクライナにおける暴力の停止をもたらし得る努力はどのようなものも歓迎している」と発言した。

同時に同氏は、そのようなイニシアティブはウクライナ政権の目的と合致せねばならず、ウクライナ国民にとって受け入れられるものでなければならないとも指摘した。

また同氏は、「ウクライナ抜きでウクライナについては何も(協議しないし、決定しない)」という原則を喚起した。

その点で同氏はまた、今次戦争は今すぐ終わらせることが可能であり、それを実現できる唯一の人物は、ウクライナに対する全面侵略を開始したプーチン露大統領である、とするバイデン米大統領の立場を改めて喚起した。

その上で同氏は、しかし、ロシア政権は反対に、ウクライナの民間インフラに巡航ミサイルを放ち、ウクライナ国民を凍えさせようとしていると指摘した。

同氏は、「彼(プーチン)がその願望を示していないのだから、当然、私たちは、ウクライナの人々が戦場で勝利を達成できるための支援をすべく、可能なことを保障せねばならない」との立場を説明した。