英国はウクライナの勝利まで同国と共にある、というメッセージをプーチンに送った＝英外相

英国のクレヴァリー外相は１７日、英国がウクライナに提供を決めた大規模防衛支援は、ロシアにとって、特にプーチン露大統領にとって、英国はウクライナの勝利までウクライナを支持することにコミットしていることを示す、明確なメッセージを送ったのだと指摘した。

クレヴァリー外相が米ワシントンの戦略国際問題研究所（ＣＳＩＳ）での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

クレヴァリー氏は、「私たちがその北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）基準の非常に現代的戦車やその他の重戦車・火砲武器や装甲車を含む私たちの支援の増加決定したのは、私たちが非常に明確なメッセージを送る必要があったからだ」と発言した。

同氏はまた、そのメッセージは、プーチン露大統領に対しても向けられたものだと述べ、「それ（メッセージ）は、私たちがウクライナ人たちの勝利まで彼らを支えることにコミットしているというものだ」と強調した。

さらに同氏は、英国は、ウクライナがロシアの全面的侵略と対抗する上であらゆる段階で、ウクライナやＮＡＴＯの同盟国とずっと非常に緊密に協力してきていると指摘した。その点で同氏は、支援の際はその都度最も必要なものを提供してきたとし、侵攻当初はジャベリンやＮＬＡＷといった対戦車システムであったし、それからロシアのミサイル攻撃の被害に対応する重要インフラ復興用機材となり、現在それが戦車（の提供）に至ったのだと発言した。

また同氏は、西側諸国はウクライナ支援において「戦略的忍耐」を維持しているとし、プーチン氏はそれを理解せねばならないと指摘した。

そして、クレヴァリー氏は、プーチン氏の行える最善のことは、ウクライナの人々の勝利まで私たちが彼らと共にあり続けることを認めることだと発言した。

これに先立ち、１６日、英国のウォレス国防相は、主力戦車「チャレンジャー２」を含む、これまでで最大規模となるウクライナに対する新たな軍事支援パッケージの内容を発表していた。