和平協議の条件はウクライナが定める=独外務省

ドイツ外務省のブルガー報道官は、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平協議のタイミング、フォーマット、将来の和平協議の内容はウクライナの首脳陣が決めるものだと発言した。

28日、ブルガー独外務報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ブルガー氏は、ウクライナによる「平和首脳会談」開催の提案にコメントする形で、「今次戦争集結に関するそれぞれの提案は良いものであり、正しいものである。ドイツ政府の観点からは、国連がその重要な役割を担っている。その際、ロシアとの間の、同国の違法侵略戦争の平和的集結に関するあり得る協議のタイミングと中身に関しては、決定はウクライナ首脳陣が決めるべきことだというのは当然である。ウクライナ首脳陣が、どのような条件で、いつ、どのようなフォーマットで、ロシアとの協議が行えるか、行われるべきかを決めるのだ」と発言した。

その他同氏は、ロシア軍が支配しているウクライナ領に暮らす人々の状況は凄惨なものだとし、人々は死、拉致、拷問の恐怖の下で毎日暮らしていると指摘した。

同時に同氏は、「プーチンの条件での停戦は、彼らの恐怖に終止符を打たないし、それどころか、全くもって反対のことになる」と発言した。

同氏はまた、ロシアは戦争のウクライナの国家性を破壊するという最初の目標から後退する願望を全く示していないとし、それは最近のラヴロフ露外相の発言から明らかだと指摘した。

同氏は、そのことは常に念頭に置いておかねばならず、そのためドイツ、西側はウクライナ、同国の自衛権を維持し続けていき、支援を減らすことはないと強調した。

その他同氏は、ドイツは様々なチャンネルを通じて平和の模索のためのウクライナの努力を外交的に支えていると指摘し、その1つとして、戦争犯罪を行った人物の責任の追及のための活動を喚起した。

また同氏は、プーチンがこの戦争を始めたのであり、彼が望めば戦争は終わるということを忘れてはならないという、ベーアボック独外相の言葉を喚起した。