ウクライナ外務省、各国ウクライナ大使館への脅迫事例を報告

ウクライナのニコレンコ外務報道官は2日、世界のウクライナ外交代表部に対して行われている様々な脅迫事例について報告した。

ニコレンコ報道官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ニコレンコ氏は、「スペインでのテロの後、在ハンガリー大使館、在オランダ大使館、在ポーランド大使館、在クロアチア大使館、在イタリア大使館、在ナポリ総領事館、在クラクフ総領事館、在ブルノ領事館に血塗れの箱が届いた。箱の中には、動物の目が入れられていた。箱自体には、特徴的な色の液体が塗られており、関連する匂いもした。私たちは、そのメッセージの意味を分析しているところだ」と書き込んだ。

同氏は、その他、駐バチカン・ウクライナ大使の邸宅入り口が破壊行為が行われ、在カザフスタン・ウクライナ大使館には爆発物設置の報告があったが、実際には何も見つからなかったと伝えた。

さらに同氏は、在米ウクライナ大使館はウクライナに関する批判的な記事の写しが届いたとしつつ、その送付元は欧州の国の1つからだったと報告した。

その上で同氏は、「ウクライナの大使館・領事館に対するよく計画されたテロと脅迫のキャンペーンが行われていると考える根拠がある。外交前線でウクライナを止められないために、脅そうとしているようだ」としつつ、他方で、その試みは無駄であるとし、ウクライナの外交官は引き続き勝利のために効果的に仕事をしていくと伝えた。

これに先立ち、11月30日、マドリードの在スペイン・ウクライナ大使館の館員1名が手にした封筒が爆発して負傷、病院へと搬送されたことが発表されていた