ドイツではウクライナについての見方が劇的に変化した＝ウクライナ大使

マケイェウ駐独ウクライナ大使は、１１月３０日にドイツ国会が１９３２〜１９３３年のソ連政権がウクライナで引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」をウクライナ人に対するジェノサイドと認定したことにつき、それは長年のウクライナ人の努力の結果だと発言した。

マケイェウ大使が決議採択について記者団にコメントした。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

マケイェウ氏は、「非常に重要な日だ。私は、この決定を非常に嬉しく思う。これはウクライナ人が長年にわたって行ってきた甚大な活動の評価だ。ドイツのウクライナ人コミュニティ、ウクライナの外交官、歴史家、ウクライナ政府、ウクライナ大統領、皆がこのプロセスに加わったのだ」と発言した。

同氏はまた、ドイツでは確かにウクライナの受け止め方について劇的な変化が生じたと指摘した。

そして同氏は、ウクライナのテーマが一人一人のドイツ国民にとって「何かしら自分と関係のあるもの」となることを願っているとしつつ、「ドイツ国会の全ての民主的政党が決議文書を作り、採択するために団結したこと、そして議員が本会議場で（採択を）喜ぶ姿や演説で互いに支持し合う姿、これら全てが、ウクライナが何かしら非常に『自分にかかわる』ものとなっていることを示している。それは議員だけでなく、自分にとっての『ウクライナ』と出会い、自分の家族の中、共通の欧州家族の中に『ウクライナ』を受け入れている何百万人のドイツの人たちにとってもそうであろう」と発言した。

同氏はその上で、この決定を支持したドイツ政府に対して謝意を表明した。

これに先立ち、１１月３０日、ドイツ国会は、与党３会派（社会民主党、緑の党、自由民主党）と野党１会派（ＣＤＵ／ＣＳＵ）の賛成により、１９３２〜１９３３年のホロドモールをウクライナ人に対するジェノサイドと認定する決議を採択していた。