マクロン仏大統領、ロシアが影響力ある人物を買収して偽情報を拡散していると批判

マクロン仏大統領は20日、ロシアがフランス政権についての間違った有害な情報を拡散するために、インフルエンサー(集団の行動や判断に大きな影響力を持つ人物)を買収していると批判した。

マクロン大統領がTV5モンドへのインタビュー時に発言した。ロイター通信が報じた

記者から、フランスが旧植民地における国益の実現のために、歴史的な経済的・政治的な繋がりを利用しているとの批判に関するコメントを求められると、マクロン氏は「その認識は他者からもたされたものだ。それは政治的プロジェクトだ。私は愚かではない。多くのインフルエンサーが、時々あなた方の番組でも話しているが、彼らはロシアから支払いを受けている。私たちは彼らを知っている」と発言した。

さらにマクロン氏は、ロシアがアフリカで「捕食的」な振る舞いをしていると指摘した。

同氏は、「フランスが脇に追いやられて、ロシアのプロジェクトがそこで実現されているのを見るには、中央アフリカ共和国などで起きていることを見るだけで十分だ。それは捕食的プロジェクトである」と強調した。

なお、中央アフリカ共和国では、ロシア政権と実質的に公的繋がりを持つとされる、同国のいわゆる民間軍事会社「ワグナー(ヴァグネル)」の傭兵が活動している。これら傭兵については、現地民間人の人権を侵害しているとの報告がなされている。