ショルツ独首相、ウクライナ復興のために「マーシャルプラン」が策定されるべきと発言

ドイツ連邦共和国のショルツ首相は25日、ウクライナの復興は「21世紀マーシャルプラン」となると発言した。

ショルツ独首相がベルリンで開催された国際ウクライナ復興・再建・近代化問題専門家会議のオープニングで発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ショルツ氏は、ロシアによる現在のウクライナの民間人や民間インフラに対する攻撃手段は、ロシア・プーチン政権が失意の中にあること、ウクライナの人々が勝利しつつあることを示すものだと指摘した。さらに同氏は、ウクライナの勝利を保証するためには、ドイツは友人・パートナーたちと、ウクライナを政治面、財政面、人道面の支援と武器にて、必要な限りずっと、断固として支援し続けると強調した。

またショルツ氏は、「私たちは、どの国の歴史も他の国の歴史とは似ていないことは知っている。しかし、私たちは自分たちの歴史的経験から、復興は常に可能であり、その課題を履行するのは常に遅すぎることはないと知っている。(中略)21世紀の新しいマーシャルプランの策定は、今始めるべき世代を超えた課題である」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナの再建と近代化は、世代をまたいだ課題というだけでなく、同時に可能性でもあると指摘した。同氏は、より持続可能で強固なウクライナがどのような国となるのかに注意を向けるよう呼びかけ、「(ウクライナは)グリーンエネルギーの重要な産出国となり、産業・農業生産物の輸出国となり、優れたIT専門家を抱えるデジタルの中心地となり、さらにはインフラと法的基盤を備えたEU加盟国となるのだ」と強調した。

そして同氏は、「このような巨大な努力を実現するために、私たちは、世界中からウクライナの持続可能な未来へと公的・民間の投資家を誘致するためのより良い手段を構築する必要がある。私たちは、透明で効果的で包括的なガバナンスの形態がどのようなものとなり得るかにつき議論をすべきだ」と発言した。

写真:シュミハリ宇首相(テレグラム)