複数のアフリカの国々が初めてウクライナ国連総会決議を支持=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は13日、これまでのウクライナ関連の国連総会決議の投票を棄権したり投票しなかったアフリカの複数の国が、12日の「ウクライナの領土一体性:国連憲章原則擁護」決議の採択時に初めて賛成票を投じたと報告した。

クレーバ外相がフェイスブック・アカウントで報告した

クレーバ氏は、「昨日国連総会にてロシアとともに(編集注:反対票を)投票した4か国に今基本的な注意が集まっているが、ウクライナを支持したその143か国をもっと注意深く見てみよう。私たちに有利な形での状況の重要な変化がある。それは、以前は投票時に棄権してたり、参加しなかったりしていたアフリカの複数の国が、今回は賛成票を投じたことだ」と書き込んだ。

同氏はまた、これまで数週間、数か月にわたり、ゼレンシキー大統領がこれらの国の首脳と対話をしてきたし、クレーバ氏自身もこれらの国の外相と会談してきたとし、今月行われた自身の初のアフリカ周遊についても喚起した。

その上で同氏は、「この結果は、アフリカの国々、アジアの国々、ラテンアメリカの国々と対話しなければならないということ、真実を伝えて、説得しなければならないということを示している。歴史的な国連総会決議は、ウクライナを支持しているのは欧州大西洋の私たちの同盟国だけではなく、グローバルサウスの大半の国々も支持しているということを示したのだ。その国1つ1つによる国際法と領土一体性の原則擁護という原則的な立場に対して、私たちは今、感謝している」と強調した。

これに先立ち、12日、国連総会は、ロシアが占領するウクライナ領にて実施した偽「住民投票」は法的効力を一切持たず、その地域の地位の変更の根拠にはならないとする決議を採択していた

ゼレンシキー大統領は、同採択を受け、世界はロシアによるウクライナ領「併合」の試みが無意味であり、決して認められることはないことを確認したと発言した

日本の松野官房長官は13日、前日国連総会緊急特別会合で採択されたウクライナの領土一体性及び国連憲章原則の擁護に関する決議につき、日本は共同提案国入りし、賛成票を投じたとし、採択を歓迎すると発言した